海外にもある!?別れさせ屋のお国事情

男と女のいるところ、出会いと別れが必ずあります。アメリカでも中国でもヨーロッパでも、世界の各地に愛憎渦巻く男女関係があふれています。そして、日本と同じような恋愛の機微が、人の数だけあるのです。別れさせたいけれど別れない、別れたいけれど別れられない、そんな恋もたくさんあります。

そんな時に活躍する「別れさせ屋」は日本だけでなく、万国共通です。恋愛に国境はない、どこの国の人間でもやることは同じだし、陥ってしまう愛の葛藤も似たようなもの。

別れさせ屋は海外でも、男女を別れさせることで、依頼主に幸福な未来の可能性を提供しているのです。

別れさせ屋は日本だけのものではない

2001年に公開されたアメリカ映画「ハードブレーカー」は、別れさせ屋である主人公がターゲットと恋に落ちる物語です。また2018年5月公開の「The Breaker Upperer」というニュージーランドの映画では、別れさせ屋の工作員である女性2人の友情を描いています。こんな感じで外国映画のモチーフにもなっているように、日本以外の国にも、別れさせ屋の存在は世に知られています。

もともと別れさせ屋のする、仕掛け人を使って相手を巧みに誘導するというやり方は、「おとり捜査」と呼ばれており、アメリカの連邦捜査局(FBI)などが多用している工作です。つまり、どちらかというと日本よりもアメリカのほうが、巧みな別れさせ工作は発達しているのです。アメリカでは、一部で「カップルバスター」とも呼ばれています。「バスター」には「破壊する人」という意味がありますから、ほぼそのままですね。

中には派手な工作を行わず、ただ本人に代わって別れのメールや電話をしてくれるサービスもあるそうです。通常の別れさせ屋と比較するとずっと安価な額でやってくれるので、安心して利用できそうです。ただ、派手な工作や込み入った調査はを行うことはなく、ただのメールや電話の代行サービスなので、その料金で済むようですし、日本で通常「別れさせ屋」と呼ぶものとは完全に趣きは異なるようです。別れさせ屋では中国にもあります。「別離代行」や「分手公司」の名前でサービスを展開しています。また、日本国内の別れさせ屋も海外進出を果たしています。とは言え、大方は在外邦人のためのサービスではあります。

現地の国語堪能なスタッフや現地人スタッフが育てば、いずれ、日本の「別れさせ屋」も海外で本格的に活動を展開させるのでしょうね。

中国では別れさせ屋が大繁盛している!

先にも紹介したように、中国にもいる別れさせ屋。その中国の別れさせ屋が、国内で大繁盛していると言います。
その背景にあるのが婚姻法の成立と、それに盛り込まれている一夫一妻制の影響です。従来、中国というのは、社会的に愛人の存在が認知されていました。

特に富裕層の男性では、かつては正妻さんの他に複数の愛人を持つというのが当たり前だったのです。
それが中華人民共和国の建国と同時に成立した婚姻法で、法律的に建前上、愛人の存在が禁止されてしまいました。しかし、それでもひっそりと愛人を持つご主人も多くいましたし、それを多くの人が黙認してきました。長い間、それを慣習としてきた中国社会では、法律で禁止されても、観念的にそれをきっぱりと完全に捨て去るのは、難しかったようですね。

ところが世代が変わり、法律のおかげで価値観が徐々に変化してくると、自分の伴侶がそうした愛人を持つことを抵抗に感じる女性が多く現れるようになってきました。そんな彼女たちが、夫と愛人を引き離そうと、別れさせ屋に依頼するのです。

富裕層の女性ですので、大量の工作員を投じ、あの手この手で夫と愛人を別れさせようとします。愛人というのは男性に囲われて、何も仕事をせずに暮らしているので、もちろん、仕事をしていません。そんな人に最終的には就職口まで斡旋して、愛人であることをやめさせようとするのです。その為その報酬は莫大です。誰もがそのビジネスチャンスをものにして、大儲けしたいと思っています。しかし、そのためには別れさせ屋の仕事の成功率を上げなくてはなりません。

下手な仕事では信頼してもらえませんし、新しい仕事も来ません。間違いないと言える技術をモノにしようと、今、中国の人々は、時間と料金を多く費やしてまで、別れさせ屋のセミナーへ足しげく通う人もいると言います。中国では別れさせ屋が、巨大ビジネスへと変貌しつつあるのです。

国は違えど、恋愛の悩みは万国共通である

西洋は日本に比べると、性に対して奔放なイメージがあります。華々しいハリウッドのセレブたちが、不倫した、離婚した、結婚したというのを、時折、ニュースで見ますよね。そんな様子から、アメリカの恋愛事情には、一見、華々しいイメージがあります。しかし、アメリカは基本的にキリスト教国なので、根本的には不倫には厳しく、離婚に対しても否定的な見方が大きいようです。

実際、アメリカの映画やドラマには、自由主義的な恋愛を描くものが多い反面、家族の固い絆を描いた物語も多く見ます。しかしながら、そうした厳しい戒めがあるからこそ、ハメを外した人の行動を正すという傾向は強く、別れさせ屋を使って、失った愛情を取り戻そうという動きも強いのでしょう。

儒教思想を根幹に持っている韓国の場合も、つい最近まで姦通罪と言う法律があり、不倫は刑法の対象で、不倫の現場に警察が乗り込んでくるということもあったそうです。もともとはこの姦通罪、大日本帝国下の我が国で作られた法律で、植民地化された韓国でも施行されたという背景があるようです。

数年前の姦通罪の廃止で、不倫現場に警察が来るなんて修羅場はなくなりましたが、不倫をすること自体は、民法上の不貞行為であり、自分の連れ合いや浮気相手を告発することはいまだできるみたいですね。一方で、ハグやキスが挨拶だというフランスやイタリアのような性に奔放な国でも、女性たちは男性の浮気や不倫を決して許容しているわけではありません。

恋人が自分のものであるという独占欲と嫉妬、そうした女性を別れさせ屋へと突き動かしているものは、とにかく、日本だろうと海外だろうと人間が共通して抱える問題なのでしょう。

まとめ

どの人種、どの国民でも人の心は同じです。男性と女性の間に芽生える恋心も。一夫多妻制社会でも、夫人同士の間にはいさかいはあると言いますし、嫉妬もあるでしょう。そんな時に伴侶の浮気の相手を排除したいと思うのは、万国共通。もし、あなたが外国人を、終生寄り添うべき伴侶として選択した時、いくら文化や思想が違うとしても、恋愛感情の機微は同じものです。そうしたことに配慮して、長く幸福な関係を築いてください。

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